縮尺1:50000とは?
縮尺1:50000は比率の表記です。最初の数字が地図上の距離、次の数字が対応する現地の距離を表します。地図上の1センチは実際の50,000センチ、つまり500メートルにあたります。覚えやすいのは短い言い方で、地図上の2 cmが1キロメートルです。
手計算は一度の演算で済みます。現地の距離を50,000で割れば地図上の長さが求まり、地図で測った長さに50,000を掛ければ現地の距離に戻ります。両辺の単位をそろえる必要があるので、キロメートルは先にセンチメートルへ直してください。上の計算ツールを使えばこの手順は不要です。
縮尺係数は0.00002、すなわち1/50,000です。この縮尺は地形図の範囲のちょうど中間にあたります。道路、河川、等高線、集落を示すだけの情報量があり、それでいて1日分の行程が1枚に収まる広さです。各国の測量機関がより詳細な1:25000と並べて1:50000のシリーズを発行しているのはそのためです。
縮尺1:50000はどこで使われる?
縮尺1:50000は、広い範囲の地形が重要になる場面で選ばれます。
- 各国の地形図シリーズ — 日本でも5万分の1地形図は長く基本図として使われてきました。同じ縮尺は世界各国の測量機関でも刊行されています。
- 登山とサイクリング — 長い1日の行程が1枚に収まり、出発前に登りを読み取れるだけの起伏が残ります。
- ルート計画 — 数日にわたる縦走、川下り、自転車の区間は、一帯をまとめて見渡せると計画しやすくなります。
- 軍用地図 — 1:50000は中縮尺の地形図に対するNATOの標準縮尺です。
- 林業と土地利用計画 — 作業道、水系、土地被覆が広い範囲にわたって読み取れます。
- 救助活動と捜索 — 1:50000の区域図は活動範囲全体を覆いつつ、通過すべき地形も示します。
実務での縮尺1:50000 — 例
具体的な距離で見ると感覚がつかめます。
- 登山道1 km — 地図上では2 cm。ふつうの定規でルートを測れます。
- 1日20 kmの行程 — 紙の上で40 cm。A4の長辺より長いので、折り目か2枚目を見込んでおきます。
- 幅2 kmの湖 — 4 cm。湖岸線を一目で見渡せます。
- 長さ105 mのサッカー場 — 約2 mm。印刷された道路線より細く、この大きさの対象は実寸ではなく記号で描かれます。
- 42 kmのコース — 端から端まで84 cm。広げた地図1枚分の幅にほぼ相当します。